キャンプ場からのお知らせ

夫婦滝近況(7月9日)

蒸し暑い日が続いております。
この日も雨がシボシボと降っていましたが、ちょうど時間ができたので、やっと「夫婦滝」のルートを確認しに行くことができました。

御存知の通り、当キャンプ場の正式名称は「滝と渓流の高山キャンプ場」と申します。「渓流」と言えば、サイトのすぐ横を流れる二股の川。ですが、「滝」は?というと・・・。


お客様にも「滝はどこにあるのですか?」と金糞岳のルート確認と同じくらいよく聞かれます。その滝は「夫婦滝(めおとだき)」という名が付いているのですが、知る人に聞いても、素晴らしい滝/行くまでの道はもう崩れている/手入れがされていない、という断片的な情報だけ。この目で確認を、と思いつつ日が過ぎてしまっていました。


さて、キャンプ場の入り口に、こんな看板があり「オートキャンプ場」の上部に右に向かって「滝谷林道」「至 夫婦滝」の文字が見えます。この林道を歩いて行くと、夫婦滝に行けます。
先にお伝えしておきますが、結論からいうと、2015年7月9日現在、滝を見に行くことはオススメいたしません!危険がいっぱいです。楽しいハイキングではなく、「山歩き」「冒険」「薮こぎ」「渡渉」「崖登り」という覚悟が必要なコースです。


最初の15-20分ほどは歩きやすい道です。ここは県内の小学校4年生の「やまのこ学習」などで、観察や散策に使う道ですので、手入れは常にされています。ここまではどうぞお気軽に散策をしてください。

そこを過ぎると、だんだんと道に草が生い茂り、歩きにくくなってきます。雨が降ったりやんだりですので、草は濡れています。完全防備でカッパを着ることにします。


ここからは、こんな道が続きます。
え?どこが道って?そうなんです。よく見るとここかな~?と分かる程度。この道はケモノたちと共同利用です。手で泳ぐように草を分けていく箇所もありました。
道の途中の岩が張り出しているようなところに、ケモノの匂いも残っていたので、たぶんイノシシあたりが雨宿りの寝床のように使っているのかな、と推測。

途中には、こんな橋も。ずいぶん前に掛けられた橋で、板も少し歯抜けになっていました。

あらま、こんな橋も。途中で切れています。どうやら、川の流れが変わってしまったようです。

こんな調子で、川の右岸、左岸を行ったり来たりしながら上流に登っていきます。常に川の音を聞きながら上がっていく感じですので、道はとっても分かりにくいのですが、迷っているのでは?と不安になるような箇所はありませんでした。

ですが、「ヤブの中を歩く」「足元は見にくい」「ケモノやマムシが今にも出そう」「川を渡る箇所がいくつかある」、などなど、危険リスクはいっぱいあります。とてもじゃありませんが、一般者にはオススメいたしません。


さてさて、1時間そこそこケモノ道のような登山道を歩くと、どうやらそれらしい滝の最下部に到着。ですが、ここで行き止まり?と思うくらい正面も左右もいずれも崖です。さてはて。

右岸側にそれらしい踏み跡が見えたので、全貌を見るべく登ってみました。
最後はやっぱりケモノ道。そこからは、こんなふうに滝が見えました。分かります?

谷の奥にちょろっと滝が見えています。その周りは雑木と草に覆われて、はて、どうやって近づいたらいいものか、ひとしきり観察と思案。すると反対側(左岸側)にそれらしい道が見えたので、一旦降りてまた探してみます。

結局そんなこんなで、あちこちの道を探しながら調査してみると、谷の水を求めて降りてくるたくさんのケモノ達が行き交う道がそこここに付いていることが分かりました。

(結果、左岸側を探索してみると、崩れた砂利の下に埋もれるようにロープがあり、道が付いていました。このロープもだいぶ古いもので、安心できるものではありません。)

ズルズル、ガラガラとした、崖のような道を昇り降りしながら一時間ばかり探索。ようやく近くまで来ましたが、やっぱり草に阻まれ・・・(笑)。


最初に現れる、西側の小さい滝、「雌滝」。

そして夫婦滝の大きい方、東側の滝が「雄滝」。

もう少しあちこち探し歩きたかったのですが、15時までに戻らねばならなかったので、撤収。下山も同じ道です。草をかき分け、石につまづきそうになりながら、急ぎ帰りました。

現在のところ、この滝谷林道と夫婦滝のルートは、道らしい道は崩れ、草に覆われ、気軽に歩くことは全く出来ません。川を渡ったり、崖を登る覚悟も必要です。
もしも行かれる場合は、水深20-30cm、川幅2-3mの渡渉も想定した本格登山の備えと、出来ましたらロープも持っておでかけ下さい。ナタやカマもあるに越したことはありませんし、ケモノ(クマ)やマムシ、ハチとの遭遇も想定したご用意をお願いします。

特に初夏~秋にかけては、このような草が繁茂しています。もしかすると、春が一番歩きやすいのかもしれませんが、雪解けの水もそれなりに多いことも想像されます。


素晴らしい滝ですので、気軽に歩けるハイキングコースになれば、という思いを強く持ちました。今すぐ、という訳にはいかないでしょうけれど、少しずつ手を入れていければと考えています。その際は皆様のお力をお借りする場合もあろうかと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

15年07月10日


 

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